けせら 15年半 ありがとう2015/08/26

 2015年8月26日 夜11時30分の少し前。
 けせらが、15歳と、半年弱で、息を引き取りました。
 今までかわいがってくださった皆さま、本当にありがとうございました。

 昨日の今日で、また病院に連れて行くのもかわいそうだったのですが、たびたび呼吸が苦しそうで、ゼーゼー?、ガーガー?言っていたので、これは呼吸の問題かと思い、何か和らげる方法があればと思い、夕方、また、動物病院に連れて行きました。

 昨日候補にあがった心臓ですが、心雑音がある可能性があるが、興奮して呼吸が荒らすぎて、聞き取れない、というのが昨日でした。
 今日は、昨日より落ち着いていて、聞き取ることができ、心雑音があるとの判断で、急遽、レントゲンとエコーを撮ってもらいました。
 4月に診ていただいた時も、7月に診ていただいた時も、今まで異常は一度もなかった心臓ですが…。

 心臓は、普通のわんちゃんは、左側の部屋の弁に異常が出ることが多いそうですが、けせらは、右側の部屋の弁という、少ない例だそうでした。
 しかし、治療法は同じということで、お薬をいただきました。

 他に、器官がとても細くなってしまっているのも、レントゲンから見てとれました。
 こちらは、手術ぐらいしか、治療法はないそうです。

 帰ってきて、強制給仕のように、シリンジで、フードに混ぜたお薬を飲ませ、休ませました。
 休むといっても、顔をあげていないと呼吸が苦しいようで、顔をあげたまま、苦しそうにしていました。
 そこで、小さい頃使っていた、けせら用のベッドを出してきて、ふちのクッション部分を枕のようにさせ寝かせる体勢に。
 苦しいようで、眠りはしませんでした。

 一度、起きてきてソファーにジャンプしようとして失敗、ふらふらして倒れ込みました。
 抱き上げても、いつものように嫌がりません。されるがままです。

 けせら用ベッドで寝かせるも、夜、10時30分すぎ、キッチンに行き、キッチンマットを、ちょっとだけ掘り堀りしました。
 でも、ふらふらしているし、ジャーキーも食べようとはしませんでした。
 呆然と立っているので、また寝かせ…。

 そのあと一度、窓辺へ歩いていきましたが、そのまま横に倒れてしまいました。
 また、私の膝の上で寝かせたり、けせらのベッドに寝かせましたが、もうぐったりしています。
 そして、シリンジでお水をあげようとしても入っていかず、呼吸も静かになって、呼びかけに、耳を動かしたり、少し動いたりはするものの、そのまま、眠るように、逝ってしまいました。

 正直、亡くなる1~2時間前まで、まさか今日、亡くなるとは思いませんでした。
 それでも、つらそうなけせらを見ては、涙が出てしまいました。
 息が止まっても、全然信じられなかった。
 でも同時に、苦しいならいいよ、とも、思いました。

 おしっこの失敗は、昨日の1回と、今日、ソファーにのぼれなかった後倒れ込んでの1回の、計2回だけ。
 ごはんを食べずに、食べさせるのに、すごく苦労はしたけれど、介護らしいことをした、という感覚はありません。

 もっと、苦労をかけてよかったのに…。
 でも、苦しんだ時間が短かったと思うので、その点は、少し救われます。
 そして、家族が揃っている時に、私たちの腕の中で、長い眠りに着いた。
 最後まで、あの、元気だった、けせららしかったかな…、と。
 昨日の昼過ぎまで、食欲は落ちていたものの、いつも通りだったんです。
 信じられない、まだ、眠っているだけかのよう。

 いっぱい頑張って、一緒にいてくれたんだよね。
 15年半、本当にありがとう。
 最高のわんちゃんで、本当に自慢の娘だよ。

 ありがとう、ありがとう。
 ずっとずっと、大好きだよ、けせら。

 すごく悲しいし、いっぱいいっぱい泣いているし…。
 でも、イメージしていたのは、もっともっと重苦しいものだったけれど、それよりは、まだ、穏やかでいられる。
 不思議た。

 …実感がないだけ???
 ううん、きっと、悲しさより、けせらがくれた幸せの方が、大きいからだ。

 けせらと出会えた私は、本当に幸せで幸運で…。
 たくさんの、本当にたくさんの幸せをもらった。

 ありがとう、けせら。
 こんなママで、至らないことが多くてごめんね。
 でも、それでも笑顔でいてくれた。
 明るくて、元気で、かわいくて、みんなにも愛されるけせらだった。
 本当に、本当に…、本当にありがとう。

 最後の日に、苦手な病院へ連れて行ってしまって、かわいそうなことをしたとも思うけれど、でも、私たちが自分を責めないように、後悔しないように、けせらがそうしてくれたのではないかと思う。

 もちろん、もっとあぁしてあげたかった、という思いはいっぱいあるけれど。
 もう一度、一緒に走り回りたかった。
 ボール遊びしたかった。
 おいしそうに、ごはん食べる姿を見たかった。
 満面の笑顔が見たかった。
 色々おでかけしたかった。

 もう、あのかわいい足音も聞けない。
 ドアを開けても、うれしそうに迎えてくれる姿を見れない。

 本当に悲しいし、信じられない。
 でも、それ以上に、ありがとうを、愛している、を、けせらに。
 もう、苦しくないからね。
 いつまでも、笑顔の、かわいい、けせらちゃんでいてね!

 人が大好きだったけせらは、多くの人を笑顔にした。
 数分前まで犬が怖いと言っていた子供でさえ、けせらをなでて、一緒に遊んだら、うれしそうににこにこになった。

 今まで、けせらをかわいがってくださった皆さまに、心より感謝を申し上げます。
 人とふれあうことが、とても幸せで大好きな子だったので。
 本当に、ありがとうございました。

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