父とその奥さまに会いに ― 2016/01/25
父と、その奥さまに会いに行ってきました。
電車に揺られ、のどかな地へ。
お正月に電話をした時、奥さんが、私の年賀状の絵をとても気に入ってくださっていて、
「すべてがこの中にあるわ。
あつかましいんだけれど、もし元の絵があったら、いただけないかしら?」
と言ってくださり、お2人には、もともとお礼がしたかったので、とてもうれしく、即お返事をし、そして、お会いする約束も。
それだけ気に入って、飾ってくださる方のもとへ行けて、絵も私も幸せです。
かなりお久しぶりにお会いして、じっくりお話させていただくことができました。
小学校3年の頭から、ずっと離れて暮らしてきた父。
ある人たちへの配慮から、ずっと真実を言わずにきました。
でも、夏に色々あったので、今回、もし何か聞かれたら、多少はオブラートに包みつつも、正直に話そうと思っていたけれど、そういう話にはならなかったので、あえてこちらからはお話しませんでした。
けせらのお話や、お互いのねこのお話などを、和やかに話しました。
今いる猫ちゃんも、かわいらしく歓迎してくれました。
奥さんが、昔、父からもらった指輪を、私にあげたいと、ずっと思ってくれていたそうです。
大切なものなのに、もらってしまってよいのか…?
でも、奥さんがその提案をしたら、父がにこにこっと、うれしそうにしていたということ。
わざわざ、お2人で、新しいケースを買いに行ってくださったこと。
そして、(父が40歳の時に私が生まれているので)高齢の父の、形見になるものだと思う、というお話を奥さんからお聞きし、そこまで言っていただけるのなら、ありがたく、大切に、大切に、と思い、受け取らせていただきました。
開けると、パールとダイヤの、かなり、私には豪華すぎる指輪が入っていました。
でも、お2人の気持ちがつまったお品、大切にしまっておこうと思います。
帰りは、父が、駅のホームまで見送ってくれて、しかも、奥さんの提案で、グリーン車のチケットまで買ってくださいました。
一度はお断りしたんですが、それでも…。
ありがたく、グリーン車で帰りました。
多分、人生で、はじめて乗ったんじゃないかな、私…。
80歳近い年齢を考えると、いつが最後になってもおかしくはない。
覚悟はしておかなければならない。
でも、長生きをしていただいて、また、近いうちに会いに行きたいと思います。
ずっとできなかった親孝行を、これから、少しずつでもできたらいいな、なんて思いました。
お2人に、感謝を込めて…。